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平成29年新年ごあいさつ 平成29年元旦

市民の皆さん、新年あけましておめでとうございます。
平成29年の新しい年を、健やかにお迎えのこととお慶び申し上げます。

昨年は、4月の熊本地震に始まり、6月の梅雨前線に伴う豪雨、さらには10月の阿蘇中岳の降灰と予期せぬ自然災害に見舞われた年でありましたが、竹田市民の皆さんは、まさに不撓不屈の精神を以って立ち上がって来られました。竹田の底力を発揮したと言っても過言ではないでしょう。そして、丙申(ひのえさる)の年でもありましたから、これまでの努力に花が咲いた一年でもあったと言えるでしょう。
全国が注目する竹田市に成長してきた竹田市が、この新しい年もさらなる飛躍を遂げられることをお祈り申し上げます。


さて、これまでの大きな成果としましては、少子・高齢化・過疎化という難題に立ち向かった農村回帰運動によって移住・定住が増えたことです。就任して間もない平成22年に農村回帰支援センターを設立しましたが、以後、本市には159世帯・291人が移住。
この中には、地域おこし協力隊45人も含まれていますが、人が住む経済効果とコニュニティの再生が少しずつ図られていることが実感できる今日この頃です。
一方、温泉資源を観光だけではなく、健康増進に利用させることを目的に平成23年度に全国で初めて創設した温泉療養保健制度は、確実に実績を伸ばしており、ヘルスツーリズム大賞の受賞、温泉総選挙2016「健康増進部門」で第1位を獲得するなど高い評価をいただいたところですし、地方創生でも申請額全額の交付をいただいています。
さらに、念願でありました「全国山城サミット」を開催することができました。市内18か所の山城所在地の皆さんはもとより、小学生を始め多くの市民の力が結集されて大成功を収めることができました。また、前日は雨にもかかわらず、和太鼓集団ТAОの岡城コンサートを開催しましたが、さすがに世界で活躍するТAОです。香港・シンガポールからの観光客を含めて1千人の観客を集めることになりました。世界のТAОの岡城初ライブに乗せて、岡城とТAОの素晴らしさを全世界に発信することができたのは、大きな成果でありました。

さて、新年早々にお伝えしておかなければなりません。竹田市が世界に誇る岡城址、そして日本で農業土木遺産第1号になっている白水ダムなどや石と水と暮らしをテーマにして日本遺産登録の申請に挑戦します。国も2020年の東京オリンピックに向けて世界に誇れる日本の素晴らしさを認定したいとなっていますから、頑張ります。
また、5月には祖母傾大崩山系のエコパークが正式にユネスコに登録される運びとなりそうであります。世界に通用する遺産登録に向けた大きな一歩が踏み出せることでしょう。
また、国が4千万人を目指すとしていますインバウンド観光についてですが、これも早々に台湾高雄市に訪問団を送り、観光プロモーションを実施。竹田市向けの観光商品の造成や田能村竹田を介した書や水墨画などにより大学や学生たちを呼び込む文化交流、さらには農産物や特産品の交易など幅広い交流について高雄市田寮区と覚書を交わして参ります。
竹田市を世界に売り出すチャンスの年にしたいと考えています。

一方、市内の文化施設ですが、新図書館がいよいよ5月に開館する運びとなりました。現在の図書館は2月から新図書館開館準備のため閉館となり、皆様にはご不便をおかけ致しますが、ご理解をお願いいたします。また、災害からの復興となります新文化会館も昨年末に建設が始まりました。平成30年秋のグランドオープンを目指し、工事が進められます。そして、私が就任と同時に取り組みを始めた城下町再生プロジェクトもいよいよ大詰めを迎えます。現在の歴史資料館、市民ギャラリー水琴館、そして岡城ガイダンスセンターの機能を併せ持つ新しい竹田市ミュージアム構想と、同時に、本町通りに建設予定のコミュニティセンターが相乗効果を生み、街なかのにぎわい創出が図られることと期待しています。特筆すべきは、これらの一連の事業には国土交通省の社会資本整備総合交付金が利用できることでありますし、特に歴史的風致維持向上計画を策定している竹田市は、国から事業費の45%が手当されることとなり、大変有利に事業を進めることができることを申し添えたいと思います。
すでに構想計画の予算は議会の承認をいただいているところです。
さらには、竹田市の住宅不足の解消と子育て世代の移住定住を進めたいと考えています。竹田市定住促進住宅は、竹田市が初めて取り組むPFI事業により建設するものであります。市が直接建設するよりも経費が安くなるなどメリットも見えてきました。既に業者も決定し、竹田地域に18部屋、荻地域に10部屋のアパート形式の市営住宅が建設されることになります。
もうひとつ。国民宿舎直入荘の跡地に計画中のクアハウス、併設する宿泊棟及びレストラン棟については、市が建設するクアハウスの設計が完了したら建設にかかります。また、建設から運営まで全てを民間資本で行う宿泊棟及びレストラン棟につきましてもクアハウスの開業に間に合うように建設が始まる予定です。このクアハウスの開業により温泉療養用保険制度の普及にますます拍車がかかることが期待されますし、市民の健康づくり、さらにはインバウンドの誘致、スポーツ合宿誘致なども進むでしょう。スタッフの雇用も全体で20名は確実になるでしょう。

さて。国の大型事業についてお話しします。 中九州地域高規格道路は昨年も9億円の補正予算が付き総額で60億円となり、工事は順調に進んでいます。平成30年度には竹田インターまでたどり着きます。新年度予算の獲得にも全力を挙げて取り組んで参りますが、今後とも期成会の皆さんと一緒に予算獲得に努力して参ります。
そして玉来ダムです。水害緊急治水ダムとして整備が進んでいますが、全国的に建設中のダムが多いこともあり、思うように予算が付かない状況ですが、一日も早い完成が待たれます。期成会の皆さんと粘り強い予算獲得の要請行動を行って参ります。
最後に大蘇ダムです。昨年、関係する受益者の皆さんのご理解をいただき、計画変更が確定し、竹田市の負担額も総額で27億円の支払いがほぼ確定したところです。平成32年度供用開始が確実に視野に入って参りました。今後は、国の直轄管理の実現に向けた取り組みを強化し、管理費の受益者負担軽減を何とか実現しなければなりませんし、その後の営農についても大きな経済効果を生み出せるように、関係者の皆さんと国への働きかけを強化して参ります。

次に農業に話題を移しますと、昨年から始めた親元就農助成制度は大きな成果を生んでいます。引き続き実施いたします。
地方創生の農業版として取り組んでいる日本一プロジェクトでのカボス・椎茸・サフランですが、カボスはゴールデンカボスで黄色い熟したカボスの売出、東京や仙台の企業へのカボス応援隊の委嘱など広くカボスを売り出して参りましたし、椎茸やサフランは、新たな可能性を探り、新しい商品づくりにも挑戦して参ります。加えて、パートナーシップ協定を縁にキリンビールと遠野市のホップ農業組合の協力をいただき、新たな農業特産品を目指し、ホップ栽培への挑戦を始めたところです。久住地域と荻地域、さらには直入地域で実証実験が始まります。反当たり45万円ほどが期待できるということで、是非成功事例を生み出してほしいと願っています。
次は畜産です。繁殖和牛は、昨年も市場での高価格が続きました。今年も昨年同様に高値安定を願うものでありますが、いずれにしましても高齢化と後継者不足は、深刻な問題です。後継者の確保対策については、親元就農支援の外、出産した家庭への子育て支援など継続して支援を行います。
農業の担い手育成では、大分県が三重総合高校久住校に研修拠点施設を整備し、大分県農業の担い手の育成を図ることが決まりました。それに合わせて竹田市が学生寮を建設することで大分県と話がまとまりました。久住校を育てる市民の会の皆さんと大分県に長く農業高校としての独立と県外からの生徒募集について要望をしてきましたが、実現に向けて大きな一歩を踏む出せることとなりました。

さて、65歳以上の人口比率、つまり高齢化率が44%を超える竹田市にとって、高齢者福祉の対応は大変重要な政策課題となっています。昨年、竹田市の高齢者福祉課、地域包括支援センター、社会福祉協議会、経済活性化促進協議会が同じ事務所の中で事務が行えるようになりました。一枚岩となって市内7地区に暮らしのサポートセンターが設立され、それぞれの地区で市民による市民のための助けあい事業が行われています。竹田方式の高齢者福祉のあり方を模索しながら市民の皆様が幸せになれる最善の方法を見いだせるよう関係機関と考えて参ります。
しかし、一番の心配事は高齢者の移動手段の確保です。どのような解決方法があるのか市内の交通事業者を交え、検討を重ねているところであり、コミュニティバスの運行形態の改良やデマンドタクシーの新規開拓などに本格的な制度構築を考えて参ります。

竹田市は、合併して12年目を迎えます。これまでも思い切った改革を実行して参りました。職員数も522人から352人へと160人減らし、人件費についても3パーセントから6パーセントのカットを行ってきました。その財源を地域コミュニティの再生などに活用するなどメリハリの効いた財政運営に努めて参りました。基金が約100億円までに増え、借金は155億円まで減ってきたところであります。

文化会館、新ミュージアム、クアハウスなど公共施設の整備が続きますが、メリハリの効いた財政運営により「内に豊かに 外に名高く」をコンセプトとして今年も挑戦する心を持って市政執行に当たる所存であります。
市民皆様のご理解と、お力添えをお願い申し上げて、年頭のご挨拶といたします。

竹田市長  首 藤 勝 次