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平成30年9月議会冒頭あいさつ
気象庁が一つの災害と認識した猛暑も、ようやく落ち着きをみせはじめたところですが、まだまだ暑さ対策に十分注意をしなければなりません。消防本部の報告によりますと、熱中症による救急搬送は、8月末までの情報になりますが、平成29年度「36件」に対しまして、今年度は実に「70件」と、猛暑を象徴する搬送件数となっております。

また、農産物では、猛暑によるトマトやピーマン等の収量の低下が見られますが、幸いにして単価がよいことから全体的に大きな減収に至っていないとの報告を受けております。しかしながら、9月以降の収量にも影響を与えることが懸念されておりますので、今後の動向を注意深く見守っていきたいと考えております。

今朝早くには、北海道地震の発生が報じられましたが、対岸の火事とすることなく、いつ、何時、想定外の災害に見まわれようとも自助、共助、公助の理念を胸に、万全な体制で臨みたいものであります。
さて、連携協定について2件ご報告いたします。去る7月17日に、医師会、歯科医師会、薬剤師会、そして製薬会社のエーザイ株式会社と、全国で8番目となる5者連携協定を締結いたしました。高齢化率45%を超える当市におきましては、高齢者や認知症の方が安心して暮らせるまちづくりが大切な課題であり、今後は5者で協力しながら、認知症の発症予防や早期発見など環境整備の実現化に向けて取り組みを進めてまいります。
また、8月に、東京農業大学と「包括連携協定」を締結いたしました。平成15年から荻地域での東京農大生の研修受け入れがはじまり、農業現場での体験を通じて、関係を深めてまいりました。今回の協定の締結により、日本最大の農業大学が持つ知的財産や人材を活用しながら、大分県トップの農業生産額を誇る竹田市のさらなる農業振興を進めてまいります。そして何と申しましても、来年4月に単独校として開校される「久住高原農業高等学校」が、この協定により全国レベルへと高まってくれることを期待しながら、さらに連携を深めていきたいと思っています。

また、「親元就農」、「里親就農」に続きまして、広報たけた9月でも紹介しておりますが、農政座談会等でお聞きした農業者の方々の声を政策に反映させた「たけた農業サポート人材バンク」(仮称でございますが)を開設する準備を行っております。この事業は、人手を必要とする農家と農作業を手伝うことができるサポーターをつなぎ、担い手不足にあえぐ集落等への対応や就農支援などをサポートするため、全国からサポーターを募集するものです。住み込みとなれば、空き家を有効活用し、その後の移住・定住にもつなげていくことが可能となります。準備が整い次第スタートさせますが、都市と農村の交流による農業分野の活性化の一助となればと期待をしているところでございます。

一方、地方創生推進交付金事業で実施したホップの栽培は、先日初めての収穫が行われたところであります。10月には竹田市産ビールのお披露目を行う予定ですが、九州では難しいと言われたホップ栽培に挑戦し、2年をかけてここまでたどり着くことができました。これもひとえにホップ研究会の会員の皆様の努力の賜物であります。今後もこの先導的な事業を成功させるべく、関係者とともに竹田市農業の新しい資源の開発を目指してまいります。

さて、いよいよ復興のシンボル、グランツたけたのオープン、国民文化祭おおいた2018、全国障害者芸術・文化祭おおいた大会、さらには、全国炭酸泉シンポジウムと友好姉妹都市バートクロツィンゲン市交流30周年記念事業などビッグプロジェクトが開花します。現在、文化政策課や商工観光課を始めとする関係課では、おもてなしの心を持った受け入れ準備に奔走しており、関係職員には相当の負担をかけておりますが、その成果に期待するとともに、全庁体制で成功へ導いてまいる所存です。

議員各位には先日グランツたけたをご覧いただきましたが、9月17日には市民の皆さんを対象にした内覧会を実施し、事業が本格的にスタートしてまいります。ぜひ廉太郎ホールの、国内有数と言われる素晴らしい音響効果を体験していただければと思います。

また、グランツでのコンサートや演劇のチケットが、瞬く間に売れていくなど、嬉しい報告も入ってきております。この秋は、芸術の秋の名にふさわしく、各地域・各所で多彩な催しものが予定されております。国民文化祭期間中の週末は、豊後竹田駅、岡城跡、グランツをつなぐ「おでかけバス」も運行いたします。市民の皆様には、ぜひこの機会にお出かけいただき、この記念すべき年の「竹田の文化の香り」を堪能していただきたいと思います。

さて、最後に嬉しいご報告を。まずは竹田市立・新図書館のことであります。昨年5月21日に開館した図書館でありますが、昨日、早くも入場者数が10万人に達しました。月平均、6,400人余りの利用者が市内外から訪れていることになります。歴史文化の集積した竹田市ならでは成果で、城下町のにぎわい創出に大きく貢献してくれています。

一方、すでにメディア等にも大きく取り上げていただいておりますが、旅好きが選ぶ『日本の城ランキング2018』、これは世界最大の旅行クチコミサイトが集計した結果ですが、われらが岡城跡が、城跡の中で見事に日本一を獲得いたしました。
城ランキングでも昨年の18位から一挙に5位に大躍進しており、あの姫路城、二条城、松山城、松本城に次いで、総合でも高い評価を受けたことになります。
ここ数年、議会の総意もいただきながら、大手門の木製階段の整備や、休憩所とトイレを兼ね備えた便益施設の整備、全国山城サミットの成功、また市民皆様の清掃活動など、市をあげた取り組みが功を奏した成果であろうと感じています。
特に、一昨年の熊本地震や大雨による崖崩壊に対処しつつ苦難を乗り越えてきた努力が報われたと感じています。
アンケートに参加する旅人の中には外国人も少なくないことから、アジア、特に友好都市のある台湾からの旅行者が多く含まれていることも一因でありましょうか。
特異な歴史を綴った竹田キリシタンの研究所・資料館を訪れる観光客が目立って増えてきたというのも好影響を与えているのだと感じています。
また、ユーチューバーの達人やドローンを活用している市民の皆さんからの情報発信も大きな成果を生んでくれました。

全国に誇れるこのドラマティックな出来事を、まずは竹田市民がセールスマンとなって宣伝して参りましょう。議員各位にもトップセールスをお願い申し上げるところでございます。

平成30年9月1日
竹田市長  首 藤 勝 次