2015/11/20・21・22開催!!

竹田市には、日本古来より存在するマタケ・ハチクと、 中国から350年前に日本に導入されたモウソウチク等の竹資源が豊富に自生しています。竹は古来より建築材料や調度品、日用雑貨等に使用され、又、食用としても日本人になじみの深い存在でした。 しかし近年、竹の需要は激減し、それに連れ竹林の荒廃も加速度的に進んでいます。
竹田市観光協会(当時)ではこの現状を改善し、併せて観光浮揚策の一環として2000年より竹灯籠による町並みのライトアップを企画しました。元来竹田市は岡藩7万石の城下町として栄え、市街地には武家屋敷や古刹が点在し、情緒在る風景を今に伝えています。特に、今回竹楽のメイン会場となる歴史の道周辺は町並みも環境も整備され、竹の灯に揺れるその様は訪れる人を 幽玄の世界に誘うことでしょう。
是非とも、晩秋の竹田を訪れ、幻想的な一時をご堪能下さい。
 
竹楽チラシ
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お問合せ/
竹田市観光ツーリズム協会竹田支部(Tel:0974-63-2638)
竹田市観光ツーリズム協会(Tel:0974-63-0585)
竹田市商工観光課(Tel:0974-63-4807)
観光資料請求用メール:kanko@city.taketa.lg.jp

たけた竹灯籠 竹楽
たけた竹灯籠 竹楽
たけた竹灯籠 竹楽

竹楽を始めた経緯

竹田市では平成9年に農林業、商業、観光の三位一体となった「活力と風格のある地域振興」を図るためエコミュージアム(生活環境博物館)構想をコンセプトに竹田市観光振興計画が策定されました。この計画は、竹田市の歴史・文化・自然を基調に居住者が生活を楽しみ、外来者を迎え交流の輪を広げ農村環境の保全や商業を活性化し、町並み、村並みの再生や文化の創造を市民が一体となって進めようとするものです。

竹田市観光協会(当時)では計画の実行団体の一員として、里山保全と市街地の商業環境の融合を目的に平成10年から岡城・城下町もみじフェスタを開催。里山ウォーク、自然観察会などのイベントを実施する過程で、平成12年に3,000本の竹灯籠を殿町武家屋敷通りに設置し好評を得たことから、翌13年には12,000本に竹灯籠を増やし、名称も「たけた竹灯籠 竹楽」として単独開催。以後は、毎年20,000本をベースに現在へと続いています。

竹楽のこれから

当時の観光協会主催によるイベントとして開始されたことから、当初は観光浮揚や集客手段として認知されていましたが、その目的とする、
1.環境問題に目を向け里山文化の再生と里山を素材とした仕事づくりや新しい商品開発による農村と町の経済価値の創出(産業連環)
2.まちづくりへの提案や人材・ノウハウの提案など地域社会に開かれていくような仕組みづくり(次世代への継承)
といった具体的な取り組みが徐々に実現していくようになると、単なる観光イベントとしての範疇に収まりきれない反響と共に、これまでにない多くの市民や諸団体との協力関係や交流が生まれました。そこで意義・目的も「イベント竹楽」の運営のみにとらわれず総合的な里山保全運動にかかる市民の声と参加を取り入れた、NPO法人里山保全竹活用百人会を立ち上げ「里山保全百年計画」という長期ビジョンの基に企画・開催されています。

特定非営利活動法人「里山保全活用百人会」とは
この法人は、大分県竹田市地域社会に対して、農山村における荒廃した里山の環境保全作業と間伐されたモウソウチクやマダケ、そのほかの各種用材を活用する放置林活用対策事業を行うとともに竹の新用途研究開発事業に取り組み、地域の経済振興や環境保全に寄与することを目的とし、その達成するため、次に掲げる種類の特定非営利活動を行っています。
1)大分県・竹田市における里山保全活動
2)竹を活用するための研究と実践活動
3)イベントと文化活動

里山保全百年計画について

心の安らぎをもたらし、あらゆる生物が生きていくために必要な水と緑は私たちの健康的で文化的な生活にとって欠くことのできない貴重な財産です。豊かな自然環境に恵まれた竹田市は山林が総面積の75%を占め、日常生活の場となる里山として生態多様性の保全、風景の維持、入田湧水群などの水源涵養林、また自給的な農業や地域文化の継承など多様な役割を果たしています。しかし、高度経済成長期にかけて炭や薪から灯油などの化学燃料へとエネルギー革命が進んだことや経済構造の変革により、その役割を終えつつある里山は今、少子高齢化にともない放置され、農村には空き家も目につくようになりました。環境悪化、伝統文化の喪失等、暗い影を落としはじめています。

里山保全竹活用百人会では、里山環境保全とその活用を目的に岡城・城下町もみじフェスタの開催期間中のメーンイベントとして竹楽を開催しています。毎年2万本の竹灯籠を作るのに必要なモウソウチクの山の面積は4ha。しかし竹田市の竹林面積は440haで100分の1にしかすぎません。わずかな面積でしかありませんが毎年切り続けることで何かが変わる、そのために100年かけても継続し、この運動の輪が幾世代までも繋がることに願いを込めて1本いっぽんの竹灯籠に火を入れていきたいと考えています。

里山保全百年計画

里山保全百年計画を成就させる掟

里山保全百年計画は、竹楽に代表されるイベントの開催をもって評価・継続されることを目的とせず、環境問題に目を向けた里山文化の再生と、その素材を活用した産業・文化の連環による「竹田らしい」「竹田ならではの」地域活力の創造と推進を図る、崇高かつ壮大な取り組みです。
その実現には、一時的なブームや一部の有志における思想・発想を基にするのではなく、全市民に総参加を促すアプローチと百年の年月が必要であると自覚しています。
そこで竹楽の運営では、時代、世代が変わろうとも、変えてはならない「掟」や「慣わし」、「作法」を伝統的な行事である神事や祭りを参考に導き出して、竹田市民のDNAに刻み込むべく具体的なアプローチを試みています。
「DNAに刻む」という表現については、後年、竹楽並びに里山保全運動についての議論や検証が行われることがあっても時々の情勢に左右されることのない「情操」や「伝承」の領域を表しています。
どのような状況下にあっても竹田市民にとって里山保全に関わることは、理屈ではなく宿命なのであるという遺伝子の継承が百年の時を刻む原動力であると信じて・・・。

竹楽の景色をつくるもの

竹楽に使用する竹灯籠は、一定の比率によって組み合わされた三本組みを基本としています。彫刻による造作や和紙、セロハンを貼るなどの加工は行いません。また灯りも専用の蝋燭を使用し、電飾等は使用しません。その他のモニュメント、光を使用した文字表現、竹工芸作品、誘導灯としての単灯籠などは、その用途や地区に限定されるものであり、厳密には竹楽の竹灯籠とは呼ばずに区別されています。

市街地の象徴的エリアにおける竹灯籠の風景を「竹楽八景」と認定し、そのエリアは百人会の定めた人々(化粧師)によってのみ管理されています。三本組みの竹灯籠という、極めてシンプルな灯りをどこに置くか、また置かないか、そのバランスによって光と闇、建物と影のコントラストなど、昼間とはまったく違った幽玄の世界を演出していきます。それは、その場所の醸し出す独特の空気でもあり、それぞれ化粧師の特徴でもあるのです。
また竹灯籠による視覚的な効果だけでなく、古くから文化活動の盛んであった土地柄により芸術の造詣も深く、多くのアーティストがコンサートをいたるところで開催しているのも楽しみのひとつです。ウェルカムゾーンの賑やかさを演出する音楽や闇に染み込む和楽器の調べなど、それぞれが竹楽のBGMとして風景の一部となっています。場所によっては「無音」という贅沢なBGMも用意されています。

※化粧師…
竹楽八景の装飾を担当する匠の集団。郷土の画聖・田能村竹田に代表される水墨画の世界をモチーフに竹灯籠によって陰と陽の化粧(装飾)を施す空間アーティスト達です。

竹灯籠

竹楽八景 Vol.01
『十六羅漢』

竹楽を代表する景観のひとつ。ウェルカムゾーンの喧騒からほんの数歩で、まるで別世界へタイムスリップしたかのような静寂と幽玄を竹灯籠の光が演出します。十六羅漢の化粧師は田能村竹田の豊後南画に造詣の深いメンバーが中心となっていて、緻密に計算された配置によって、まるで一幅の水墨画のような世界観を見事に表現しています。

『十六羅漢』

竹楽八景 Vol.02
『瀧廉太郎記念館前』

楽聖・瀧廉太郎の旧宅ではコンサートが開催されており、音と光のハーモニーが楽しめるエリアとして親しまれています。化粧師たちは、通りを五線譜に見立て竹灯籠を配置。灯籠の優しい光がさながら音符のように点在するように配置されていて、楽譜の中を歩くような景観が特徴です。

『瀧廉太郎記念館前』

竹楽八景 Vol.03
『西の宮神社』

飲食エリアに隣接することから、静寂とは無縁ですが竹灯籠によって醸し出される景観のエッセンスをコンパクトに表現している空間です。歴史的建造物、階段、広場、それらの収まりは、まるで箱庭のような完成度で密かなシャッタースポットとなっています。

『西の宮神社』

竹楽八景 Vol.04
『武家屋敷通り』

電柱が一つもない江戸時代の風情漂う通り。間接照明的な光を意識した配置によって、白壁と土塀を美しく照らす風景は武家屋敷群のシルエットと相まって見る者を自然と無口にさせる説得力があります。耳をすませば、どこからか聞こえる三味線の音。古き竹田では音曲の稽古場がいたるところにあり、琴や三味線の音が城下町のBGMとなっていました。

『武家屋敷通り』

竹楽八景 Vol.05
『キリシタン洞窟礼拝堂』

順路をはずれ唯一、その目的のために訪れる場所が隠れキリシタンたちの礼拝堂跡のある洞窟。その静けさと霊気漂う空間にあって竹灯籠はもはや誘導灯としての役割を担うのみ。八景の中でもっとも闇を意識したコントラストは異彩を放つ景観です。

『キリシタン洞窟礼拝堂』

竹楽八景 Vol.06
『弥五兵衛坂』

竹灯籠を置く場所で特色を出す景観の中で、ここの見所は「傾斜」。もともと設置しにくい斜面に竹灯籠を配置する難しさの中、10メートル程の短い坂に奥行きを演出する手法は熟練の化粧師の技というほかありません。

『弥五兵衛坂』

竹楽八景 Vol.07
『廣瀬神社』

廣瀬武夫海軍中佐を祀る神社へと続く長い石段に置かれた竹灯籠は八大景観規模のダイナミックさで見る者を圧倒しています。連なる竹灯籠を天空に流れる天の川のようだと評する人あれば、昇竜のごとき雄大を感じる者あり、はたまた中佐が戦火に散った旅順港のシルエットだと涙する歴女あり・・・。

『廣瀬神社』

竹楽八景 Vol.08
『能楽堂下』

歴史的建造物のない住宅地区の通りでありながら、竹灯籠と見物客の距離がもっとも近くに感じられることから癒しの空間とも呼ばれています。当エリアを担当する化粧師はホスピタリティを熟知したメンバーで構成され、彼らの演出する景観こそが竹楽の目指す街角風景の最終形だといえるかもしれません。

『能楽堂下』

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