市長の部屋

令和3年竹田市議会第2回定例会 市長所信表明

市長表明1

皆さん、おはようございます。

令和3年竹田市議会第2回定例会における提案理由の説明に先立ちまして、市長に就任して初めての定例会であることから、私の所信を述べさせていただきます。

今回の竹田市長選挙におきまして、市民の皆さんの負託をいただき当選いたしました。

選挙において、私は「いのちを守り、いのちを育み、そしていのちを輝かせる」そんな竹田市づくりをしていきたいと訴えて参りました。

まず、「いのちを守る」ということです。

特に今、喫緊に取り組まなければならない課題は、新型コロナウイルス感染症に関する対策であります。

日本はもとより、全世界的に、新型コロナウイルス感染症が拡大し、変異株などの流行も含め、今なお収束の糸口が見えない混沌とした状況が続いております。

誰しもが経験したことのない新しい生活様式や感染予防対策が求められ、大分県においても、ステージ3という状況が続いております。本市においても、市内小中学生や職員の感染も確認され、予断を許さない状況が続いております。

また、大分県における飲食店等の時短要請は13日まで延長され、地域経済は過去に類を見ないほど、ひっ迫した状況が続いております。このようなことから、大分県知事に対し、大分県市長会・町村会の連名で緊急要請を行ったところであります。その甲斐もあって、全県下の時短要請協力金の支援拡大につながりました。今議会にも補正予算案を上程させていただきますが、更なるきめ細やかな継続した支援が必要であると考えております。

このような状況で、一筋の希望と言えるのが、ワクチン接種です。

竹田市医師会のみなさまの全面的なご支援を賜り、集団接種を含め全力をあげて取り組んでおります。一日も早く市民の皆さまが完了できるよう、国・県とも連携しながら進めていく所存です。

このように医療や福祉、そして介護、地域インフラ、そして、人とのかかわりあい、 こういった社会基盤の強化に積極的に取り組んで参ります。

竹田市は65歳以上の高齢者が47%を越える高齢化社会です。

日本全国見ても竹田市が最先端です。

だからこそ、竹田市らしい政策が必要だと思います。

そのためには、市長の私はもちろん、市役所を、これまでの判断基準であった競争的な資本主義の考えによるものを、公共的な社会基盤を高めていく、いわば公共的な資本主義の考えによるものに変えていかなければならないと考えております。

竹田市の公共性を強め、そしてさらに広げることが一番。そこを価値判断の基準にしながら、行政を運営していきたいと考えております。

市長表明2

次に、「いのちを育む」ということです。

今、人生百年時代と言われています。生まれてから亡くなるまでの間、この間をしっかりと育んでいく、そんな行政にしていきたいと思っています。
福祉はもちろん教育、人とのつながりなど。いのちは育み、育まれるものです。市民誰もが排除されることなく、関わり合いの中で生き生きと暮らせる、そんな社会づくりをしていきたいと思っています。
そのためには、5年後、10年後の竹田市がどのようなまち・社会を目指すのかを市民の皆さんとともに議論し合い、目指すべき「竹田市」のあり方を創造したいと思っています。どのような政策が必要なのか、その政策を計画的に、また長期的にどのように実行するのか、道標を作り上げなければなりません。
指針となる総合計画を策定し、目指すべきゴールと進むべき道を明確にしてまいります。

さらに、事務事業の評価やICTなどのデジタル技術を活用した効率化など、限られた予算で最大限の効果を得る仕組みを積極的に取り入れながら、刻々と変化する社会情勢に対応してまいります。
特に、現代社会においては、スマートフォンをはじめ、5GなどのICT環境の急速な発展により、情報通信機器は市民生活には今や欠かせないものとなりつつあります。小中学校においては、昨年度、GIGAスクール構想に基づく環境整備を行っておりますが、これまでの教育実践を加えて、ICTを組み合わせながら、子どもたちそれぞれに最適な学びの提供を充実させてまいります。
また、市民の学ぶ機会、生涯学習の充実も不可欠です。学んだことを発表することや、同じ時間を共有することがその人の生きがいとなり、生きる活力を呼び起こす可能性を秘めています。地域の歴史や文化、踊りなどの継承はもちろん、地域には卓越した能力をもった人材も多くいらっしゃいます。その方々を掘り起こすことはもちろん、生涯にわたって学ぶことの底辺を拡大してするとともに世代間交流を促進して参ります。市内全地域に張り巡らせた光ケーブル網を活用し、オンライン講座など新しい生活様式に対応した学習の場の提供を積極的に取り組んでまいります。

市長表明3

最後の3つ目は「いのち輝く」竹田市づくりです。

「いのち輝く」とは、生き生きと生活ができるということです。
15年ほど前にさかのぼりますが、1市3町が合併して行われた「竹田市合併1周年記念式典」の中で、竹田南部中学校の女子生徒が意見発表をいたしました。
「私は竹田が大好きです。自然がいい、山がいい、川もきれい、そして温泉もある。さらにはそこに暮らす市民の心がとっても素晴らしい。竹田が大好きなんです。しかしながら、私は竹田を出されていきます。」こう言うのです。
そして彼女は続けました「竹田には働く場所がありません」と。

その彼女の訴えを、私はまだ鮮明に覚えています。
この問題を解決するため、私は、より多くの若者が職につける、そして生き生きと働きながら暮らせる竹田市を築いていきたいと思います。
働き甲斐を持ちながらしっかりと働ける、そこに生きがいを感じる、そういう社会を築いていかなければなりません。そのためには、働く場所が必要です。基幹産業である農林業を始め、産業をしっかりと下支えしていく。また、こうした地域経済の活性化や観光振興のために必要不可欠な幹線道路である中九州横断道路の早期完成に全力を挙げて取り組みます。さらには、企業誘致をして新たな働き場所を見つける。こうした政策を展開していきたいと思っています。

このような政策を有効に展開するためには、私は、市役所の機能を見直す必要があると考えております。同時に、時代の変化が急速に変わることから、市民との情報共有の場を多くしなければなりません。
政策の起点は、市民の生活の中にあります。市民の暮らしにこれまで以上に寄り添い、解決しなければならない課題に迅速に対応できる仕組みづくりに取り組んでまいります。

このようなことを念頭に、本年7月1日を目途に、人事異動を行いたいと考えております。
以上、所信を述べさせていただきました。文字どおり粉骨砕身の努力を重ねてまいります。議員各位のご理解、ご協力、またご指導を賜りますように謹んでお願いを申し上げるところであります。