市長メッセージ
いのちを守り いのちを育み
そして
いのちを輝かせる 竹田市へ
「長く生きていても何もいいことはねぇ」と訴えてこられたご高齢の女性。苦労しつつ生きてきた証でもある曲がった背中。見送った後ろ姿が寂しそうでした。
人生100年時代といわれる今日。いのちをいただき生まれてから、学び、遊び、働きながら暮らし、今生とお別れをして、いのちのバトンを手渡します。私たちは、このそれぞれの過程をどのように生きようとするべきなのでしょうか。
新しい竹田市では「いのち育む100年構想」をもとに、それぞれの世代ごとでの生き方を深めることができる社会を構築していきます。いのちを与えられること、誕生すること、幼児教育や学校教育のこと、就職して働くこと、結婚して家庭を持つこと、子育てのこと、地域活動のこと、生涯学習のこと、人生会議のことなど、それぞれの過程のなかで生きるよろこびを感じて生きられる社会にするには、竹田市はどうあるべきなのかを考え、策を練り事業にして、実施します。
そこで、そうしていこうとするならば、大事にしなければならないことがあります。それは、市民と市役所が信頼で結ばれているということです。困っている市民がいれば、市職員はそこに出向く。そして、市民に寄り添い、課題を共有して、解決へとともに歩む。この姿勢がなければ、市役所が市民からの信頼を得ることは難しいでしょう。また、地域づくりをしていこうと思えば、市民の参画は必須条件。市民一人ひとりが地域の課題を自分の課題として捉え、自らで課題解決に向けて活動することが重要です。その時に、市役所は市民のそのような活動をきちんと評価し、感謝しながら全力でサポートしていかなければなりません。
平成10年、当時28歳の私は、一人の議会モニターとして竹田市議会だよりに、荒波を航行する船を竹田市とするならば「市長は船長のようなもの」という拙文を寄稿。そして、今、まさに舵を握るのは私自身。環境は、さらに厳しい。しかし、市民と市役所の信頼関係を強め、市民一人ひとりのいのちを満たしていけるよう舵を取り続けます。「竹田市で生きていて幸せです」と言われる日がくるように。市民の皆様、何卒宜しくお願いいたします。
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