緑の大自然(くじゅう連山)
くじゅう連山が奏でる四季の交響曲
どこまでも広がる大草原、どこまでも澄んだ空気。この景観は自然の営みだけで出来上がったわけではない。放牧や採草など農業や畜産の営みによって維持され、いわば人と大自然が共生する、英知の結晶ともいえるだろう。中でも野焼きは、高原の表情をガラリと変える春を呼ぶ風物詩で、大地に眠る生命へ目覚めの合図となる。やがてやわらかな若草が顔を出し、勢いを増した生命の息吹は、大地の賛歌を歌うかのようだ。
5月下旬から6月中旬にかけて市花でもあるミヤマキリシマ(国指定天然記念物)が山頂をピンクに染め、秋にはまるで鮮やかなじゅうたんを敷き詰めたかのように見事な紅葉が覆う。華やいだ季節が終わりを告げると、真っ白な雪が山を包み込み、神聖な美しさに彩られたこの姿を知る者は、まだ少ない。
くじゅう豆知識
くじゅうと九重(くじゅう)と久住(くじゅう)
現在では、火山群や周辺地域全体を指す場合に「くじゅう連山」や「九重連山」を用い、その主峰である単独の山を指す場合に「久住山」を用いるのが一般的です。
国立公園名は、「阿蘇くじゅう国立公園」、ラムサール条約への登録名は「くじゅう坊ガツル・タデ原湿原」とされています。
くじゅうの山々
- 久住山(くじゅうさん)1,787メートル 主峰
- 中岳(なかだけ)1,791メートル 九州本土最高峰
- 稲星山(いなぼしやま)1,774メートル
- 星生山(ほっしょうざん)1,762メートル
- 三俣山(みまたやま)1,745メートル
- 大船山(たいせんざん)1,786メートル
- 平治岳(ひいじだけ)1,643メートル
- 黒岳(くろだけ)1,587メートル
- 湧蓋山(わいたさん)1,499メートル
ラムサール条約
くじゅう坊ガツル・タデ原湿原(くじゅうぼうがつる・たでわらしつげん)は、竹田市にある標高約1,200メートルの坊ガツル湿原と、玖珠郡九重町にある標高約1,000メートルのタデ原湿原とからなり、中間湿原としては日本国最大級の面積を有する湿原で2005年11月8日にラムサール条約の登録湿地に指定されました。
ラムサール条約とは1971年にイランのラムサールで開催された「湿地及び水鳥の生息地として国際会議」において「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」が採択されました。この条約は開催地にちなみ、一般的に「ラムサール条約」と呼ばれています。
締約国がとるべき措置
- 湿地の管理計画の作成、実施(保全と賢明な利用「ワイズ・ユース」の推進)
- 湿地のモニタリング、定期的な報告
- 湿地の保全に関する自然保護区の設定
- 湿地の保全管理に関する普及啓発、調査の実施
「山にありがとう」がくじゅうの合い言葉です。
「山にありがとう」くじゅう登山ガイド&山のマナーの紹介
くじゅうの山は愛しんでこそ楽しめる山です。自然の恵みに感謝して、「山にありがとう」を合い言葉に、一人一人ができるマナーを守るために、「山にありがとう」くじゅう登山ガイド&山のマナーを下記団体の協力により作成しました。
詳しくは竹田市久住支所商工観光までお問い合わせください。
くじゅう登山ガイドマップ作成協力団体
くじゅう山系ワイズユース検討委員会/大分県山岳連盟/九重の自然を守る会/久住地区パークボランティアの会/NPO法人久住高原みちくさ案内人倶楽部/NPO法人九重トキゆめプロジェクト21/九重・飯田高原観光協会/久住高原観光協会/庄内町観光協会/法華院温泉山荘/九州林産株式会社湯布院事務所/九重ふるさと自然学校/大分森林管理署/西部森林管理署/環境省 くじゅう自然保護官事務所/竹田市久住支所商工観光課/九重町商工観光課/由布市商工観光課/大分県玖珠警察署 飯田駐在所/大分県玖珠警察署 長者原駐在所/大分県土木事務所/大分県竹田土木事務所/大分県玖珠土木事務所/大分県企画振興部 景観自然室
この記事に関するお問い合わせ先
竹田市商工観光課
〒878-8555
大分県竹田市大字会々1650番地
電話:0974-63-1111(内線292・293・294)
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更新日:2021年04月01日