古き道歩き(粋で雅な城下町)

更新日:2021年04月01日

粋で雅な文化にふれる城下町・竹田

岡藩時代、この地は地方の政治・経済・文化の要衝として最も栄えていた。ここで生まれ育った日本南画界の最高峰・田能村竹田(たのむらちくでん)が、和歌や華道、茶道、香道にも才を表していたというのは、竹田の城下町が育んだ文化の奥深さゆえのことであっただろう。格式ある武家屋敷が立ち並ぶ「歴史の道」を歩けば、今なお残る白壁や仏閣が当時の隆盛を物語っている。

明治に入ると音楽という世界でまた新たな文化を広げていった。岡城阯をモデルにしたともいわれる「荒城の月」を作曲した瀧廉太郎は、多感な少年期をここ竹田で過ごしている。また、「いぬのおまわりさん」などで知られる童謡作家・佐藤義美もこの地で生まれ育った。

春になれば優雅な雛まつりで華やぎ、冬は竹楽の竹灯籠が城下町の幻想的な雰囲気を彩る。四季折々に文化の香りが漂う町並みを歩くと、彼らの心象風景が見えてくるかもしれない。

城下町散策・観光施設

御客屋

部屋の中から庭園が見える、畳と障子の和室の写真

岡藩への使者を迎え入れる宿泊所だった御客屋敷は、現在では枯山水の庭園を愛でながら食事ができる茶房として親しまれている。

旧竹田荘

敷石が旧居の玄関まで続いている写真

わが国を代表する南画家・田能村竹田の旧居。竹田は、写実性と高潔な風格を持つ南画(文人画)を確立した先駆者である。
入館料は下記リンクをご覧ください。

瀧廉太郎記念館

道沿いにある滝廉太郎の居宅の立派な門構えの写真

瀧廉太郎が12歳から14歳まで過ごした居宅の一部を、記念館として公開している。
入館料は下記リンクをご覧ください。

佐藤義美記念館

茶色の門の奥に建つ、洋風の造りの建物の写真

童謡・童話作家の佐藤義美を顕彰する記念館で、彼が晩年過ごした神奈川県逗子の大正ロマン漂う建物を再現している。
入館料は下記リンクをご覧ください。

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大分県竹田市大字会々2250番地1
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